2025-06

天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部

 第二章 『マユと桑子』②

広い居間は学校の教室くらいの大きさで、西洋から取り寄せた絨毯に、フカフカなソファー、棚の上にはワニや猛禽類の剥製が置いてある。ラジオから今流行っているらしい歌謡曲が流れているが、時間帯からかそれがジャズの演奏に切り替わった。 だが、ソファー...
天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部

 第二章 『マユと桑子』①

マユは陸軍基地で、衛生兵の『衛星(えいせい)』とリハビリを行っている。「いつものぶつかると、電球が光るやつをしますからね」 それは赤子の玩具のような見た目で、太いワイヤーで出来たグネグネとしたもの。同じ素材の輪っかとそれが触れると、付属して...
天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部

 第一章 『西洋乙女』③

(なんか、盛り上がっちゃったな……) 市電の中から見える景色は、街灯が輝き、とても煌めいている。そして、酒を飲みすぎたのか、マユは少し具合が悪い。マユはあの後、悟と百貨店を出て、ダンスホールに行き、一踊りしてきた。ダンスホールなら、公共の場...
イラスト

2025/6/17 らくがき

温度差で風邪ひきそう。朝は寒くて暖房、夜は暑くて冷房か除湿。今日は朝から暑い、、、やになっちゃう。
天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部

 第一章 『西洋乙女』②

雲一つない快晴、滑走路には華族と、成り上がりの金持ちのプロペラ機が並んでいる。「マユさん、自分たちは外食に行くけど、一緒に行く?」 作業着を着た若い男性達がマユを食事に誘う。「ありがとうございます。でも、父がお弁当を持たせてくれたので、また...
天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部

 第一章 『西洋乙女』①

東洋の国には、太古の時代から人間よりも上の存在、聖獣がいる。 太古の東洋人は神として彼らに頼り、一緒に共存し、繁栄していた。 五十年前の北洋人との戦争も、聖獣の力を借りた東洋側が勝ち、東洋人は彼らに社、寺院を与えるのだった。聖獣から知恵を、...
天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部

序章

「この時期の海に落ちたら、一瞬で凍死するぞ!」 254年 師走、夜の十一時頃、天候は大雨。 乙女を乗せた移送用の軍艦は、荒れた海を渡る。「前方に巨大な生物の影!あれは――海龍?いいえ、シーサーペントであります!」 見張りの将校は、雨で濡れた...
落書き

イラスト2

女の子も描くよー(^^♪女の子はスレンダーもグラマーも描くの楽しい(^^)/色塗りは適当で無理しないほうが、自分の絵が嫌いにならない(おすすめ)
小説

バイクの3乗

誰かが廊下の窓を気紛れで開けた。 そこから初夏らしいカラリとした風が入り込み、女子生徒のスカートを微かに揺らす。 すると強めの風が入ってきたようで、一人のスカートが捲れた。「なんだ、見せパンかよ。期待して損した」 男子生徒がそう言い、その流...
落書き

イラスト1