ポアリの歩有 第一章『確かに性別は指定しなかったけれど』② 「生徒会長の蛇だったとは……」 場所は変わって学園の生徒会室。「可愛いでちゅね。お肌ツルツル」 一人の男子がソファーに座っていて、カラフルな蛇に話しかけている。 防護服を着ている生徒がそのままの恰好で、紅茶が入ったカップと、クッキーを出して... 2025.07.08 ポアリの歩有小説長編
ポアリの歩有 第一章『確かに性別は指定しなかったけれど』① 数人の男子の声がする。「ポアリちゃん、大丈夫かな?溺れた人って、どう手当てするの?」「あれじゃない?こう両足を持って、逆さまにするやつ」「それ、喉に食べ物詰まらせた時」 自分は体のダルさで、動けずにいる。 転生です。 転生でございます。 こ... 2025.07.07 ポアリの歩有小説長編
ポアリの歩有 序 章 『努力と歩有と転生』 廊下の開いた窓から、涼しい風とそれに運ばれてきた祭囃子の音が聞こえる。 それはどこか下手糞で、時々リズムが崩れていたり、音の大きさが一定ではなかったりしていた。 どうやら、近くの公園で町内の子供達が、来週の祭りに備え、練習しているらしい。(... 2025.07.06 ポアリの歩有小説長編