天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部 第一章 『西洋乙女』② 雲一つない快晴、滑走路には華族と、成り上がりの金持ちのプロペラ機が並んでいる。「マユさん、自分たちは外食に行くけど、一緒に行く?」 作業着を着た若い男性達がマユを食事に誘う。「ありがとうございます。でも、父がお弁当を持たせてくれたので、また... 2025.06.17 天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部小説
天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部 第一章 『西洋乙女』① 東洋の国には、太古の時代から人間よりも上の存在、聖獣がいる。 太古の東洋人は神として彼らに頼り、一緒に共存し、繁栄していた。 五十年前の北洋人との戦争も、聖獣の力を借りた東洋側が勝ち、東洋人は彼らに社、寺院を与えるのだった。聖獣から知恵を、... 2025.06.16 天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部小説
天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部 序章 「この時期の海に落ちたら、一瞬で凍死するぞ!」 254年 師走、夜の十一時頃、天候は大雨。 乙女を乗せた移送用の軍艦は、荒れた海を渡る。「前方に巨大な生物の影!あれは――海龍?いいえ、シーサーペントであります!」 見張りの将校は、雨で濡れた... 2025.06.15 天空の蛹(てんくうのさなぎ)1部
小説 バイクの3乗 誰かが廊下の窓を気紛れで開けた。 そこから初夏らしいカラリとした風が入り込み、女子生徒のスカートを微かに揺らす。 すると強めの風が入ってきたようで、一人のスカートが捲れた。「なんだ、見せパンかよ。期待して損した」 男子生徒がそう言い、その流... 2025.06.13 小説短編